朝市赤レンガ は、現在準備中です。
2023/02/26 15:36
「牡蠣は好きだけど、あたらないか気がかり…」
過去に食あたりを経験してこのような不安を抱えている方はいないでしょうか?
当てはまる方はもう安心です!この記事を読んで牡蠣に関する正しい知識をつければ、食あたりの可能性を減らすことができます!
本記事では、大好きな牡蠣を安心して食べられるように保存方法や注意点など徹底的に解説していきます。
牡蠣について
そもそも「カキ」という名前の由来は何でしょうか。
諸説ありますが、牡蠣を採取するときに『掻き』落としていたという経緯から来ているそうです。掻き落とすからカキ…わかりやすいですね!
実はこの牡蠣、オスとメスが入れ替わります!種類にもよりますが、海中の栄養に関係して性別が決まるのです。とても神秘的な生物ですよね。
スーパーなどでよく見かける種類の「真牡蠣」も性別が変化します。牡蠣の種類については後ほど説明します。
また、牡蠣は岩に付着しているイメージがありますが、初めからくっついているわけではありません。まだ成長しきっていない身が小さい頃に、海中を漂って付着する場所を決めます。一度場所を決めたら、なんと一生そこで生活するのです。
牡蠣の旬
牡蠣について気になるのは「いつが旬か」というところでしょう。ただ、一概に「この時期」と答えを出すことはできません。これには牡蠣の種類が関係しています。
日本で主に食用として食べられているのは『岩牡蠣』と『真牡蠣』です。この2つは旬の時期、水揚げされる地域が異なります。
岩牡蠣とは?
岩牡蠣はその名の通り、岩のようにゴツゴツしています。長い時間をかけて成長するので、殻と身が大きくなるのです。岩牡蠣のほとんどが天然物であることから、真牡蠣よりも値段が高いです。
牡蠣の旬は冬だと思っている方が多いようですが、岩牡蠣は6月~9月が旬となっています。
主な産地は石川県、長崎県などです。岩牡蠣は身が大きく、ジューシーな味わいを楽しめます!
真牡蠣とは?
真牡蠣は岩牡蠣と反対に、市場に出回る多くが養殖のものです。1~3年ほどかけて成長させます。
主な産地は広島県、宮城県、北海道などです。
真牡蠣の旬は11月~4月と、岩牡蠣とは逆の季節です。牡蠣の旬が冬だと認識されているのは、この真牡蠣が影響しているようですね。
真牡蠣はクリーミーで磯の香りが凝縮したような味をしています!
牡蠣に含まれる栄養と効能
牡蠣は別名『海のミルク』と呼ばれるだけあって栄養満点です。牡蠣に含まれる栄養素をそれぞれ解説していきます。
タンパク質
皆さまご存じのタンパク質です。筋肉や皮膚、髪の毛などを作るための材料であり、生きる上で欠かせない栄養素の一つです。必須アミノ酸をバランスよく含んでいるため、効率よくタンパク質を摂取できます。
ビタミンB12
ビタミンB12は血液を作ったり、神経細胞を健康に保つ働きをします。不足すると貧血になったり、神経の障害が出てきてしまいます。
亜鉛
亜鉛は体内で作れない栄養素なので、食べ物から摂取しなければいけません。筋肉や内臓、骨など幅広く分布しており、代謝に関係しています。身体の成長を促したり、味覚を正常に保つなどの働きをします。不足しやすい栄養素なので積極的に取るようにしましょう。
鉄
鉄は血液中で酸素を運びます。不足すると体に酸素が行き渡らないため、疲れやすくなったり、息切れが起きやすくなってしまいます。ただ、過剰に摂取すると、胃腸に不具合が出るので注意してください。
タウリン
タウリンは血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす、疲労回復、血圧を下げるなどの効果があります。(タウリンすごい…)
まさに取っておいて損をしない栄養素ですね!
グリコーゲン
グリコーゲンはパワーの源です。運動を行う際にはエネルギーとして使用されます。疲労回復や集中力を高める効果もあります。
さらに低脂質でもある!
ダイエット中の皆様にも是非おすすめしたい食材です。これだけ豊富な栄養を持ちながら、脂質が少ないなんて素晴らしいですよね!積極的に食べていきましょう!
牡蠣にあたらないためには?
牡蠣を食べる上で気になるのは「あたるかどうか」ですよね。牡蠣にあたると腹痛や嘔吐、下痢などの非常に苦しい症状が待っています。
そもそも”あたる”って何でしょうか。
簡単に言うと、食中毒になるということです。菌やウイルスなどが人の体内に入り、食中毒を引き起こします。
牡蠣はエサであるプランクトンを摂取するために、大量に海水を吸い込みます。この時、海水に含まれる菌やウイルスなどが吸収され、牡蠣の体内に蓄積していきます。この牡蠣を食べることによって食中毒になってしまうのです。これが牡蠣があたりやすい理由なのです!
牡蠣にあたる原因・注意点
牡蠣を食べて食中毒になる原因は主にノロウイルス、腸炎ビブリオ、貝毒の3つです。
ノロウイルスや腸炎ビブリオは過熱によって死滅します。しっかりと中心部まで火を通せばこれらにあたることはありません。
しかし、生で牡蠣を食べる場合や、過熱が不十分な場合には、菌やウイルスが残ったままになってしまいます。たとえ少量でもあたる可能性があるので、注意して下さい。
絶対にあたりたくない!という方は、中心部まで完全に火を通すことを意識しましょう。
貝毒による食中毒は、牡蠣が毒を持ったプランクトンを食べ、体内に毒素を蓄積することによって起こります。さらに、貝毒は熱に強く、過熱しても死滅しません。(どうしようもない…)
ただ、貝毒による食中毒を防止するため、生産者や自治体が定期的に貝毒の調査を行っています。
決められた基準を超えた貝毒が検出された場合には、出荷が規制されるので、実際に口にすることはほとんどありません。貝毒に関してはそこまで気にしなくて良いですね!
牡蠣の加熱用と生食用の違い
スーパーやデパートなどで、「加熱用」「生食用」と書かれた牡蠣を見たことがあると思います。
この違いは本当に重要で、何も考えずに選んでいると痛い目に合うかもしれません…
生食用は、都道府県が指定した海域で水揚げされた牡蠣です。定期的に海の水質やプランクトンを調査し、生食用として出荷して良いか決めています。
さらに出荷前に滅菌処理を行い、菌がつかないように徹底しているのです。それ以外の海域で獲れた牡蠣は加熱用です。
一見、生食用の牡蠣の方が鮮度が良いように思えますが、実は鮮度は関係ありません。それどころか、滅菌処理の影響で生食用の牡蠣は旨味が逃げてしまうと言われています。なんと加熱用牡蠣の方が美味しいのです!
ただ、加熱用の牡蠣を絶対に生で食べないでください。加熱用の牡蠣はウイルスや菌がついている可能性が高いため、生で食べると地獄の思いをしますよ!必ず中心まで熱を通しましょう。
牡蠣の保存方法
食中毒を防ぐためには、牡蠣の保存方法にも注意を払う必要があります。
牡蠣をすぐに食べきれそうな場合は冷蔵保存、残ってしまいそうな場合は冷凍で保存しましょう。
冷蔵保存する場合
冷蔵保存では、生食用・加熱用に関わらず、必ず消費期限を守ってください。期限がわからない時は、2,3日以内には食べるようにしましょう。
殻付きの場合には、乾燥を防ぐために湿らせたキッチンペーパーをかぶせ、その上からラップするようにすると良いです。
むき身で購入した場合、食塩水に浸されている状態だと思います。保存のために食塩水を使用しているため、そのまま冷蔵庫で保存しましょう。
冷凍保存する場合
殻付きの牡蠣は殻ごと冷凍できます。
冷凍するまでの手順は
①殻の汚れをたわしなどで落とす
②キッチンペーパーで水気をよくふき取る
③冷凍用の袋に入れ、冷凍庫で保存
です。
むき身の牡蠣を冷凍する手順は
①片栗粉を牡蠣にふりかけ、優しく混ぜる。
②3%程度の塩水に牡蠣を入れ、片栗粉を落とす
③キッチンペーパーなどで水気をふき取る
④冷凍用の袋に入れ、冷凍庫で保存
です。
片栗粉は細かい汚れや臭みを落とす効果があります。
殻付き、むき身のどちらでも、冷凍保存での消費期限は1か月です。ただ、冷凍の期間が長ければ長いほど、牡蠣の風味はどんどん落ちていくのでなるべく早く食べるようにしましょう。
また、牡蠣を冷凍した時は生食用でも必ず加熱して食べるようにして下さい。いくら気を付けても、冷凍した牡蠣を生で食べるのは危険です。
北海道の牡蠣は間違いなし
牡蠣と聞いたらどこの都道府県を想像しますか?
広島?北海道?宮城?
どこの牡蠣もそれぞれ特徴がありますが、北海道の牡蠣はひときわ美味しいです。
北海道の海は、水温が低く、温度変化も少ないことから、牡蠣が育つのにピッタリな環境です。また、牡蠣のエサとなるプランクトンも豊富なところも、北海道の牡蠣が美味しい理由の一つ。締まった身のプリプリとした食感と、クリーミーで濃厚な味は格別ですよ!
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